上京して気づいた「東京の水」との違い
私は田舎の出身で、今は東京に出てきて暮らしている。
実家にいた頃は、水道水をそのままコップに注いで飲むのが当たり前だった。特に意識したこともなかったが、それが当たり前ではないと知ったのは上京してからだ。
東京の水道水が「まずい」というつもりはない。実際、飲めないほどひどいと感じたことは一度もない。ただ、実家の水と比べると、明らかに違いがある。うまく言葉にできないが、何かが違う。
私は普段からかなり水分を摂る方で、デスクに飲み物が置いていないと落ち着かないタイプだ。水道水、それで沸かしたお茶やドリップコーヒー、いずれも日常的に飲む。だからこそ、この「なんとなくの違和感」は地味に効いてくるものだった。
浄水器を検討する前にやっていたこと、その限界
最初にやったのは、ペットボトルの水とお茶を常備することだった。コンビニやスーパーで買ってきて冷蔵庫にストックしておく、というシンプルな方法だ。
ネットショッピングを使えば、買いに行く手間そのものは解決できる。まとめて注文しておけば済む話だからだ。しかし、これはこれで別の問題を生む。
まず、収納場所の問題。ネットでまとめ買いすると、当然だが一度に届く量が多い。2Lのペットボトルを何本も部屋に置いておくと、想像以上に場所を取る。
そして、ペットボトルごみの問題。飲み終わるたびにゴミが出る。ラベルを剥がして、キャップを外して、潰して捨てる。この一連の作業が地味に面倒で、ゴミの日には毎回ペットボトルの山ができていた。
「買う」という手間は解決できても、「保管」と「ゴミ」の問題はどうにもならない。ここで、以前から気になっていた浄水器という選択肢が現実味を帯びてきた。
なぜ数ある浄水器の中でBRITAを選んだか
浄水器にもいろいろなメーカーがある。据え置き型、蛇口直結型、ポット型など種類も様々だ。
正直なところ、そこまで比較検討をしたわけではない。検索してすぐに出てきたのがBRITAだったので、まずはポット型の「マレーラ」を試してみることにした。有名なメーカーだという安心感もあった。
実際に使ってみて分かった「違い」
ポット型(マレーラ)

使い始めてすぐに、水道水を通すだけで味が変わることに驚いた。臭いがなくなり、なんとなく柔らかいというか、まろやかに感じる。この変化は、正直「そこまで変わるものか」と半信半疑だった自分の予想を超えていた。
一番衝撃を受けたのはドリップコーヒーを淹れたときだ。いつもと同じ豆、同じ淹れ方なのに、水を変えただけで味がはっきり違う。あまりに驚いたので、わざわざ友人を呼んで、浄水した水でコーヒーを淹れ直し、味の違いについて熱弁したことがある。今思えば少し滑稽だが、それくらい印象的な体験だった。
意外と気に入っているのが、米を炊くときの使い方だ。研ぐときは普通に水道水を使うが、炊飯のときはBRITAで浄水した水を使う。気のせいかもしれないが、炊き上がりが美味しくなったように感じている。浄水にそこまで時間がかからないので、他の料理にも使えばまた印象が変わるかもしれない。
フィルターの交換目安は4週間で、150Lの浄水が可能とのことだった。一人暮らしの自分にとって、4週間で150Lは正直飲みきれないほどの量だ。一人暮らしや夫婦での二人暮らしくらいであれば、浄水量そのものを気にする必要はほとんどないと思う。
ボトル型(アクティブ)

ポット型をしばらく使って気に入ったこともあり、ボトル型の「アクティブ」も購入した。
ボトル自体は非常に軽い。大きさはペットボトルとそれほど変わらず、コップが一体になっている形状で、そのまま注いで飲むこともできるし、直接口をつけて飲むこともできる。
主な用途は会社への持ち込みだ。水道水を入れて、会社の共有冷蔵庫で冷やして使っている。会社にはウォーターサーバーもあるのだが、自分が使っているタイミングで水がなくなり、交換作業をする羽目になるのがどうも苦手だった。自分専用のボトルを持っていれば、そうした気遣いから解放される。
冷蔵庫に入れておけばいつでも冷たい水が飲めるが、保温はできないという弱点もある。冷蔵庫に入れ忘れると、当然ぬるい水を飲むことになる。冬場ならそれほど気にならないが、夏場は冷蔵庫が必須だと感じている。
ボトル型もポット型と同様、4週間でフィルター交換が推奨されている。ろ過量は150Lなので、これもかなりの量を浄水できる計算になる。
3年使ってわかった「本当の耐久性」-ポットを割った話
ここまで書いてきた内容は、実はもう3年以上前から続けている習慣だ。それだけの期間、BRITAを使い続けてきたことになる。
その中で一度、ポットを誤って落として割ってしまったことがある。台所でうっかり手を滑らせて、そのまま床に落としてしまった。当然、買い替えが必要になった。
ここで正直に言うと、他のメーカーに乗り換えるという選択肢は、そのときほとんど頭に浮かばなかった。結局、同じBRITAのポットを買い直している。
理由はいくつかある。まず、操作にすっかり慣れていたこと。そして、フィルターの規格を揃えておきたかったこと。何より、3年間で実感してきた味の違いに、単純に満足していたことが大きい。壊れたから仕方なく続けている、というより、続けたいから買い直した、という感覚に近い。
一方で、これは正直に伝えておくべき情報だとも思っている。BRITAに限った話ではないだろうが、フィルターのような消耗品だけでなく、ポット本体も落とせば割れる。長く使うつもりであれば、その点は頭の片隅に置いておいた方がいい。
正直に伝えたいデメリット・注意点
ここまで良い面を中心に書いてきたが、公平を期すために気になった点も挙げておく。
まず、先ほど触れた通り、ポットは落とせば割れる。これは実体験に基づく注意点だ。
ポットを洗う手間も、ゼロではない。ペットボトルを買ってきて、飲み終わったら捨てる、という管理と比べればずっと気は楽だが、「洗い物が一つ増える」という事実は変わらない。
フィルター交換というランニングコストも継続的にかかる。初期費用だけで終わる話ではない点は理解しておく必要がある。
ボトル型については、保冷はできても保温はできない。夏場は冷蔵庫が必須になる点は先述の通りだ。
そして、水という繊細なものである以上、味の感じ方には個人差がある。自分は明確に違いを感じているが、これを読んでいる全員が同じように感じるとは限らない。「間違いなく美味しくなる」と断言することはできない、というのが正直なところだ。
もう一つ、ネットで他のレビューを見ていると、安価な海外並行輸入品のフィルターも出回っているらしい。ただ、日本用に作られたフィルターの方が評判が良いという声が多い印象がある。海外の硬水と日本の軟水の違いが関係しているのかもしれないが、自分自身は試したことがないので断定はできない。普通に国内向けに販売されているものを選んでおけば、まず間違いはないはずだ。
こんな人に特におすすめしたい
- 水分摂取量が多く、デスクに飲み物がないと落ち着かない人
- ペットボトルの「買う・運ぶ・捨てる」というサイクルに疲れている人
- 一人暮らしや二人暮らしで、浄水量そのものはあまり気にしたくない人
- 会社にウォーターサーバーはあるものの、補充のタイミングが地味にストレスな人(ボトル型)
そしてもう一つ、個人的にぜひ試してほしい使い方がある。旅行と晩酌が好きな人には、ボトル型を旅行に持っていくことをおすすめしたい。旅行中に道中で飲むというよりも、宿に戻ってから地元の焼酎を水割りにするための水として使う、という発想だ。普通の水としても飲めるので、わざわざ宿に戻る前にコンビニでペットボトルの水を買っておく必要もなくなる。
Amazonや楽天でお得に買うコツ
フィルターは単品で買うより、まとめ買いした方が単価的に安くなる。セールのタイミングを狙って、まとめて購入しておくのがおすすめだ。ペットボトルをまとめ買いするのに比べれば、フィルターのまとめ買いは場所を取らないので、その点でも気が楽だ。
長く使うつもりであれば、ポット本体についても、割れたときのために少し余裕を持って考えておくといいかもしれない。3年使ってきた自分の実体験からの提案だ。


まとめ:3年使い続けて、今どう思っているか
途中でポットを割ってしまうというアクシデントがありながらも、結局同じBRITAを選び直した。この事実こそが、自分にとって一番の答えになっている気がする。
ペットボトルを買って、運んで、捨てるという生活には、もう戻れないと感じている。水はもちろん、お茶、コーヒー、料理まで、思っていた以上に幅広く使える点も、長く続けられている理由の一つだ。
水の感じ方には個人差があるので、絶対におすすめとは言い切れない。それでも、気になっているなら、まずはポット型から試してみるのがいいと思う。


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